虚構日記

数年前に描いた文やふつうの日記を描いております。若干右寄りだったり制服フェチです。

介護職①「ケースワーカー初歩学」

【 7つのバイスティックの法則 】

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目次 

1 〈 個別化の法則 〉
〜 個人として対応すること 〜

2 〈 意図的な感情の原則 〉
〜 利用者の意志を汲み取って考える 〜

3〈 統制された情緒的関与の原則 〉
〜 自己覚知と相手への共感〜

4〈 受容の原則 〉
〜 どんな事でも1テンポ置いて受け止める〜

5〈 非審判的態度 〉
〜 勝手に物事の善悪を決めつけない〜

6〈 事故決定の法則 〉
〜 利用者ぬきでケアプランしない 〜

7〈 秘密保持の原則 〉
〜 プライバシー保護の重要性 〜

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 そもそもバイスティック(F.P. Biestek)とは?
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ケースワーカーであったF.P.バイスティック先生が出した著書「ケースワークの原則」が1957年に日本で発刊され、日本で深く根付くきっかけとなった「援助者の基本的姿勢」です。

彼は1912 年に出生し、イエズス会神父を経てケースワーカーとなりました。
1994年に亡くなったそうです。詳しくは↓こちらのウィキで!

https://ja.m.wikipedia.org/wiki:著者 F. Pバイスティック

生年月日: 1912年
生まれ: アメリカ合衆国 イリノイ州
死亡: 1994年, アメリカ合衆国 イリノイ州 シカゴ
書籍: The Casework Relationship、 Client self-determination in social work
学歴: ロヨラ大学シカゴ校、 セントルイス大学


 歴史はソーシャルワーカーが実践原則として開示したものですが、介護職員にとっても基本的なコミュニケーション技術に繫がります。

余談ですが、私は講師の先生から、
バイステックの文頭をとり「恋と慈悲慈悲」 で覚えると便利だと習いました。

 人生の教訓とも言えるような本なので、ぜひみなさんも読んでみてくださいね(^_^)v

ケースワークの原則―援助関係を形成する技法

ケースワークの原則―援助関係を形成する技法

それでは7つの原則についての簡易説明です。

1 個別化の法則
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 利用者一人一人にあったケアを行う事が個別的対応となります。


生活感、価値観、周囲との感情的なぶつかり合いなど、
ヘルパーが自己の理解を含めることにより、より適切な介護を行います。

過去の前例から目の前の利用者も同じケースとは限りません。

「〜だから」という固定概念が事故に繋がってしまいます。


2 意図的な感情の表出の原則

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 利用者が安心して自己表現をする事のできる環境を整えることです。

認知が進むと高齢者は主体性を失い、どうしても物事に否定的になりがちです。

そのため社会との接点を保つためにも、我々ヘルパーが肯定的な意欲を引き出すことが大切になってきます。

積極的に会話や散歩、買い物などについていきましょう。


3 統制された情緒的関与の原則

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 自己覚知とは自身の心、感情を知ることから始まります。

たとえばあなたが苦手な職員と対峙した際に、拒絶するのではなく、一歩引き

「なぜ私はこの人が苦手なのか?」

と考える余裕をもつことを示します。

 この様に自分の本心がわかることにより、利用者の心も多少なりともわかる筈です。

4 受容の原則
〜 どんな事でも1テンポ置いて受け止める〜
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 利用者のありのままの姿を受け入れることです。否定的な回答は控えましょう。

例えば、80歳のレビー小体型認知症の利用者が

「外から敵兵が狙っている!たすけてくれ 」

などと幻覚症状を話した際に、

「そんなものは見えないよ! 」

とイライラして怒鳴りたくなる介護職員、ご家族の気持ちは非常にわかります。

 ですが彼らの目に見えたものは彼らにとっての真実なのです。

否定からはいれば利用者でなくても話す意欲を失います。

 つまり一度は肯定し、利用者の自己承認欲求を満たすことにより、現実への抵抗感を 無くすこと。

それが社会復帰の一歩を導くことが我々ヘルパーの真意ではないかと思います。

5 非審判的態度 
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 利用者の言動について、ヘルパーのみの価値観で批判し、裁いてはいけません。

これは言語的でもあり、非言語的コミュニケーションにも関係します。

あくまで介護職員自身はオブザーバー。

「発言権はあるが決定権のない第三者」という立場を忘れてはいけないのです。

さらに利用者のご家族、医療従事者など。
一方の意見のみで独断的処置は利用者の尊厳を傷つけることになります。

利用者の周囲を把握し、連携しなければ、1人の利用者を支えることは難しいのです。

6 自己決定の法則  
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 利用者には自己の意志で決定する権利があります。

中には自己決定権の困難な利用者の方もいまますが、輪の中で共同して決定できるように配慮しましょう。

また家族とのやり取りのみで今後のケアマネジメントを決めてしまうと、後に問題となります。


7 秘密保持の原則 
 
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 実際に講師の先生から聞いたトラブルの話ですが、
居酒屋や飲食店で職員同士が集まった時。

ポロッと利用者への文句やホームの話題が出てしまったそうです。

すると偶然にも同じ店に立ち寄っていたご家族に聞かれてしまったようで、翌日には事業所にクレームが。

この様に情報漏洩はどこからくるかわかりせん。
気を付けてください。

 今回のむずかしい単語 

※7つのバイステック

※自己覚知

※非言語的コミュニケーション

ソーシャルワーカーケースワーカー

※オブザーバー

以上にて終わりです